大阪はじめ関西エリアのドラッグストアチェーンである「ドラッグミック」を運営される株式会社ミック・ジャパン様(以降「ミック」と記載)と、同社のグループ企業向けにシステム開発を行う株式会社マウント・スクエア様(以降「マウント」と記載)、当社Digital-Free株式会社(以降「DF」と記載)の3社間での対談を記事にまとめました。
ミック・ジャパン様が運営される台湾向けの越境ECサイトと、その他各国向けのワールドワイド版の運営に関し当社コンサルティングサービスをご利用いただいております。
Digital-Freeにコンサルティングを依頼したきっかけ
DF 柴田:
そもそもコンサルティングが必要と思ったきっかけはなんでしたか?最初にお声がけいただいたときは、ミック様とマウント様でほぼ同時にお声がけいただいた記憶があります。
マウント 中村様:
もともとMagentoは台湾向けサイトで利用していて、Magentoの機能がものすごく多く専門家がいないと使いこなすことは無理だと思ったんですよ。
ミック 福崎様:
Magentoを使う前にも色々検討したよね。EC-Cubeとか、CS-Cartとか後名前忘れたけど1億5千万円するというやつとか。で紆余曲折あってMagento2に決めたんだよね。
DF 柴田:
その際は外部委託して作ってもらうことを前提として考えていたんですか?1億5千万でなんでしょう。SAPですか?
マウント 中村様:
そうですね。
あとSAPではなかったと思います。
ASPを使うのかオープンソースで使うかの検討は有りました。Shopifyも検討しましたよ。
DF 柴田:
当時のShopifyはまだ日本へのローカライズが途上段階でしたからね。
ミック 福崎様:
5つのプラットフォームを候補に上げてそれぞれベンダーに問い合わせを行い検討したんですよ。
DF 柴田:
それでMagentoの場合はオープンソース版が無料ダウンロードできるということで、自分たちで作ってみようということになったんですね?
ミック 福崎様:
そうそう、そうなんです。
そしていきなり壁にぶち当たったんですが、とにかく遅い。
マウント 中村様:
AWSのコンポーネントのスペック上げてもなお浅くて、速度を上げるためのエクステンションを入れてサーバの設定値も変えていくらかは改善したんですけどね。
DF 柴田:
それでパフォーマンスに影響する箇所の設定などを確か当社からアドバイスさせていただきましたね。
サーバだけでなくMagentoの設定も速度に影響するけどデフォルトでオフになっている張なものもたくさんありますからね。
いくつかのお客様環境拝見したことがありますが、結構オフになっていてもったいない状況は見てきましたよ。
マウント 中村様:
録音している中で言っていいのかあれですけど、インドのベンダーはつかってはいけないというようなことまで色々教えていただいて(笑)
DF 柴田:
ああ(笑)
ほんと痛い目見ましたからね。うちの会社にインド人は出禁ですよもう。
ここは使います(笑)
マウント 中村様:
つかっちゃうんだ(笑)
台湾向け越境ECサイトについて
ミック 福崎様:
台湾のサイトは企画段階から要件定義、開発機関で延べ1年くらい経ってサイトがオープンしました。
ですが、DFさんに企画段階から入ってもらったワールドワイド版サイトはその半分の6ヶ月でオープンです。
DF 柴田:
台湾はそんなにかかってたんですね。
台湾のサイトはTemplate Monsterで購入されているテーマに足引っ張られてますよね。
うちもテーマはいっぱい試したんですよね。そしたらもうダントツでUltimoだけが物が良くて、ほかは大したことないと言うか結構だめですよね。ですのでTemplate Monsterに引っ張られたということはよく理解できます。
当社でMagento2の書籍の翻訳本を出版したんですが、その原文にもわざわざUltimoが素晴らしいと書いてあって、みんな同じこと考えてるんだと思いました。
マウント 中村様:
エクステンションは積極的に使いたいと考えて、それでMagentoを増強してい来たいと考えていたんですが、コンフリクトを避けたりするということがやはりなかなかできていなかった点です。で、それがよくTemplate Monster辛かったテーマとの間で発生していました。
DF 柴田:
テーマが干渉してはいけない領域ってあると思うんですよ。
でもそれをやっちゃってるテーマも結構多くて。例えばPortoというテーマにバンドルされているaheardworks社のブログエクステンションとか。
それがaheadworks社の別のエクステンションとぶつかっちゃったりするからホント余計なものは入れてくれるなと思います。国産のパソコンみたいですよね。
Template Monsterのものも結構いろんな機能が入っていたから、テーマは画面の表示だけであるべきなんですよ。
そういった問題にはこれまでの経験においてUltimoでは発生しなかったですね。
話は戻りますが、もともとはその台湾サイトに関する問題点などを改善するためにコンサルティングサービスを開始されたんでしたね。
ミック 井上様:
そうですね。
台湾は特殊で、台湾の現地通貨の台湾ドルで決済をする必要がありました。
台湾よりも長く韓国でも販売を行っているんですが、決済通貨は日本円です。
越境ECサイトを運営する場合は、決済通貨は日本円にして、為替変動によって買い手の方で吸収するってイメージがあります。
でも台湾人はそれでは通じないんだということになったので、やむなく台湾ドルで運営しています。
DF 柴田:
つまり日本円に換算された時点をみれば売上が変動になるということですよね。
ミック 井上様:
そうです。
嫌だったんですがそれで走らざるを得ませんでした。
ミック 福崎様:
ただその台湾サイトも、はじめは全世界向けのワールドワイド版の想定で始めたんですよ。
台湾に英語も出来るスタッフがいて、彼らに英語も任せるという形で。
でも気付いたら繁体字中国語のコンテンツだけが完成していて、台湾ドル決済になっていて。
ミック 井上様:
僕らの失敗談になっちゃってますけどこれインタビューの内容とずれてますよね?
一同笑い
DF 柴田:
あ、大丈夫です笑
臨場感あっていいと思います。
で、台湾ドルから初めてそれをまた日本円に戻すなんてことをぐちゃぐちゃやりたくないから、もう台湾オンリーにしてしまえ、となりました。
当初のワールドワイド版はまた作るしかないということになったんです。
マウント 中村様:
台湾現地の決済会社(ECPAY)と契約をしていたので、それが海外向け決済に対応していなかったので、ワールドワイドでの展開が無理だったのが一番大きな理由でした。
ミック 福崎様:
なのでそのサイトを作る段階でGMOペイメントゲートウェイの利用も契約してたんですが、休眠する形になっていました。台湾ドル決済できないですからね。
配送会社選ぶのも話が4転しましたからね。
ミック 井上様:
2転ですよ2転、対談記事になるからってサービス精神多すぎ!(笑)
ミック 福崎様:
ああ2転やったか。まあええわ(笑)
調査段階でコンビニ受け取りが37%くらいって聞いてたのにいざ初めて見ると10%くらいしかなかったですね。
で2割の人が取りに来ないんですよ。
台湾はまだ売れ筋といえる商品がまだ見つかってないって感じです。
ある商品で最安にしてもまだ売れないですね。
現地に同じのがありますが、あれは現地規格の商品で成分が違います。韓国でもそうなんですが、日本からの直輸入品を欲しがっているんですよね。
台湾でも風邪薬などは現地規格のものが効かないということで日本からの輸入品を欲しがっているのをわかっています。であるにも関わらず台湾はまだなかなか売れないから、色々試しているところです。
ワールドワイド版越境ECサイトについて
DF 柴田:
今ワールドワイド版で見つかっている課題は決済画面まではそこそこ人が流れてきているけど、そこで離脱が多いことですよね。90%くらいが先に進まず離脱しています。
送料をそこで初めて知ることが原因なのか、当たりをつけて施策を打っていきましょう。
コンバージョン率の低い状態で広告つかって集客しても効率悪いですから。
ミック 井上様:
集客の方は広告に頼らずアドバイスいただいた方法で伸びてきているから、ほんとにそこをなんとかしていきたいです。
iHerbなんか売れているじゃないですか。
DF 柴田:
iHerbはクーポンや割引などかなり多様なプロモーションやってますからね。
ワールドワイド版の方でもどのようなプロモーション等の施策がはまるか、施策の案を並べて一つ一つ試していくことになると思います。
スクラッチ開発とオープンソースパッケージについて
ミック 福崎様:
ところでスクラッチ開発をするのと、Magentoのようにパッケージを使うのって何が違うと思いますか?
DF 柴田:
スクラッチの場合、作ると決めたものしか作らないんですよね。なので頼んだもの以上のことはできません。なので何か別のことをやりたいとなったら必ず追加改修になります。
パッケージの場合は、頼んでないものもついてきますから、別のことをやろうとした時にすでに機能としてあることも多いわけです。
そこがまず重要な違いだと思います。
あとはWebに対する新しい攻撃手法の対処は、パッケージなラベンダーの責任でパッチされますが、スクラッチの場合は自社費用でのパッチになりますからね。
後はなんと行ってもスクラッチは完成するまで物が見えないんですよ。これって発注者がわからしたらものすごい不安じゃないですか?暗闇の中をみんなで走ってくようなものです。そして完成したときにはみんなで首を傾げるなんてことも多いわけですよ。
で、言った言わないで揉める。なのでスクラッチ開発は大嫌いです。
要件定義ってありますけど、本当に要件が固まるのは完成して運用が始まってからなんですよね。
なので事前に要件をすべて洗い出して決めるなんてことは無理で、追加開発有りきであることを関係者全員が認識して置く必要が本来あるんですよ。
日本や中国はローカライズされているソフトウェアが少ない関係でスクラッチがまだ横行していますが、欧米は英語でいいので対応したソフトウェアの選択肢が多く、大半パッケージで事を済ませると聞いています。
ですので、パッケージがある中でスクラッチを選択するということは、全くおすすめができませんね。
アメリカのソフトが日本にローカライズされ流通されだしたら、その分野のスクラッチ開発という仕事は日本からもう無くなるということですよ。
マウント 中村様:
最近は開発手法もアジャイルの開発プロセスを取り入れだしているところもあり、Magentoを使うならそれのっかって開発を進めていけますよね。それと世界中のコミニティによって開発されていること。それが強みだと思います。
DF 柴田:
オープンソースの開発コミュニティといえば、オープンソースはセキュリティが弱いという勘違いをされているケースを見かけます。
でもそれは明らかな間違いで、クローズドソースの方がセキュリティホールがあってもそれがクローズドだということが見逃されがちです。開発する人員の数も限定されるわけですし、技術力とか質も全て隠されているわけですしね。それを大丈夫だと本当に言っていのかという点は疑問があります。
逆にオープンソースは開発プロセスもオープンであるため、しっかりとセキュリティ対策を取っているかどうかもすべて筒抜けなわけですから、全く手を抜くことができません。
攻撃されることが多いと言うなら一番攻撃を受けるWindowsの利用をやめなければいけないし、オープンソースがだめだと言うならスマートフォンは捨てないといけませんとね。iPhoneもAndroidも最も中核のプログラムにあたるカーネルからしてそもそもオープンソースですから。カーナビも家電もみんなだめだ(笑)
ミック 福崎様:
うーん、なるほど。
韓国向け越境ECサイトが売れるようになった経緯
DF 柴田:
コンサルティングサービスを始めてから台湾サイトの売上はだんだんと上がるようになってきましたよね。
起動になるまで2-3年と言われていますから、まだまだ試すべき施策もありますので、根気よくチャレンジしていきましょう。
ちなみにMagentoではないですが、韓国向けサイトが軌道に乗るのにどれくらいかかりましたか?
ミック 井上様:
5年ですよ。5年かけてやっと月の売上が1,000万円を超えてくるようになったんです。
DF 柴田:
5年は長かったですね。
どのような施策があたったと思いますか?
ミック 井上様:
商品点数はまず増やしました。それでアクセスは伸びてきました。今は1日7,000-1万ほどのPVがあります。
次に販売価格の見直しを行い、ブロガーに依頼して記事作成なども行いました。
それで結果的に今は月に1,000万円ほどなのですが、途中でURLを変えているにもかかわらず、ブロガーが書いた古い記事が前のURLに向いていたりするので、そのリンク先を今のURLに変えたりすることでもっと伸びるんですけどね。そこまで手が回ってないです。
2-3年間は月の売上300万円-500万円をウロウロしてましたよ。
最近は結構競合もでてきて送料の下げ合いが始まりましたが、うちは乗っからない方向で考えています。
また両国間の情勢もあって一時期500万ほど売上も減りましたが今は戻ってきています。韓国ウォンに対して円高なのもあって、完全に戻ってきているわけではないですけどね。
Icecatについての会話
DF 柴田:
ワールドワイド版は商品などすべての情報を英語にしなければいけなかったわけで、Icecatを利用していただくことに決めたわけですが、利用いただいていかがでしたか?
ミック 井上様:
画像を集めるだけでも大変ですが、それを集め、また製品の成分表などを英訳してくれるという意味ではものすごく助かっています。
ただ画像がないとメーカーロゴなどを変わりに差し込むのはやめてほしい(笑)
そうゆうのは全部手動で変えましたから。。。
メーカーのLPをまんま持ってくると思ったんですけど、そうではなかった。
商品名の間違いや、商品名のフォーマットについての修正はすぐに対応してくれてるのは安心できます。
次の1,000件のデータももうまもなく上がってくるということで、さらにサイトを充実させていけると思います。
計2,000件の商品データをEC用に作成すること自体がIcecatのサービスなのはおおきいです。
DF 柴田:
Icecatはオランダの会社で当社は国内唯一の代理店でもあるので、IcecatがよりECサイトおよび日本での活用に耐えうるサービスとなっていなければいけないと思ってます。
当社もSEOだけで集客しているから、結構SEOマニアなところがあるんですよ(笑)
その両側面を考えるとIcecatが作成したデータに対しSEO的に問題があるならすぐに駄目出ししないといけないと思ってるんですよね。
URLがJANコードになってたりしましたけど、JANコードって日本の規格だし、SEOキーワードとは言えないと思うから、商品笑みを使うとか、商品カテゴリ絵を使うとか、そういう点は気をつけてほしいですよね。
ミック 福崎様:
URLや商品名にJANコードが入っていたのは、メーカー公式でアルファベットの綴りがないとかそうゆうものらしいんですよ。
あとはコンニャクがコンジャクというアルファベットの綴りになっているものも有りました。
ミック 井上様:
IcecatとMagentoをつなぐエクススションの導入の際にDigital-Freeさんが間に入り的確にアドバイスしていただき、すごい感謝してます。
DF 柴田:
ありがとうございます。
Magentoでのコンテンツ運用について
DF 柴田:
今やワールドワイド版で採用しているUltimoの使い手としては国内有数の東尾さんがミックさんにはいますからね。
いかようにもコンテンツの追加や修正ができるんじゃないですか?
ミック 東尾様:
1日みっちり鍛えてもらいましたからね。
これまでEC-CubeやWordPressのコンテンツをいじってきたんですけど、正直Magentoは使いにくいと思ってます。ただそのかわり、出来ることが1つではなく、知れば知るほどあれも出来る、これも出来るという幅がとにかく広いと思っています。自分たちがやりたいことを対応できる。
DF 柴田:
使いにくい理由はどのあたりですか?
たとえばUIが日本ぽくないとか、メニューが多すぎてどこ触ればいいかわかりにくいとか。
黒とオレンジ貴重のデザインが気に入らないとか(笑)
ミック 東尾様:
WordPressなら日本向けにたくさん情報があるけど、Magentoの情報が英語しかないから拒絶反応がどうしても。
でも理解すればすごく使いやすいですよ。
DF 柴田:
画面が英語だとしても、毎日触っているとだんだんメニューが英語であることを忘れちゃいますしね。
気にならなくなると思います。
マウント 中村様:
そうですね。
管理画面英語にしてますけど全く気にならない状態になりました。
東尾さんの場合、CSSとかガリガリ書ける人だから、Ultimoのように管理画面から設定して画面を作っていく方法が逆に制約を受けたりして障壁だったかもしれませんね。
DF 柴田:
テーマ使うと実装が早いんですよね。ピクセル単位までデザインに合わせるような細かい表現力は劣っても。
中国向け越境EC差異を運営することいついて
ミック福崎様:
中国はあんまりMagentoみたいなものをつかってサイトを運営するって考え方がないみたいやね。
DF 柴田:
たしかにそうゆうことを言う人もいます。
ただ当社の別のお客さんは、会社の売上の大半が越境サイトで中国からの売上なんて言うお客さんもいるのも事実なんです。
しかもこのお客さんの場合、WeChatやAlipayの決済も導入せず、Paypalなんですよ。
かなり商材によるとは思います。
中国の現地にMagentoを構築するというベンダーも何社かありますしね。
中国にはEC-Cubeみたいな中国国内で流通しているオープンソースのパッケージがあって、それがよく利用されているみたいですよ。
Magento本体も日本飛ばして上海で大きなイベントやってますし。LenovoもMagentoを使っていたと思います。
日本ではGoogle検索する人は多いですが、中国では現地のBaidu(百度)であまり検索しないようですね。WeChatやWeibo上での検索が多いようです。
東南アジアもその傾向にあってFacebookが検索エンジンみたいに使われてますからね。
ミック 福崎様:
WeChatの登録企業は何年か前だけど3万5,000だったかな。
ドラッグストアという括りではなく登録企業全部で。
マウント 中村様:
企業を信用しないで人を信用する文化と聞いています。
なので信用できる人が紹介するものや売っているものを買う傾向にあるからWeChat上での売買が盛んなんでしょうね。
DF 柴田:
中国でプロモーションするにも、例えばインフルエンサーのようなブロガーに依頼する単価も恐ろしく高いようですしね。中途半端なブロガーに依頼もできるんですが全然効果が上がらなかったと聞いています。要するに日本の人口の10倍いる国ですから、メディアの価値も10倍の価値があるわけで、中国全土にリーチするPRを行う費用も日本と比べて10倍くらいと聞いています。
Magentoの今後について
ミック 福崎様:
Magento 3って出るの?
DF 柴田:
今Magentoもガンガン攻めてますからね。AmazonやGoogleとの提携もガッツリ決めたし機能的にもMagento純正のビルダーツールが有償版では提供されているんですよ。PWAっていう、モバイルデバイス用の新機能も出してきてます。
Adobeに買収されたのはマイナス的な要因かと思ったら、ここ最近で一気に来てます。
Magentoを選んだ理由
マウント 中村様:
Magentoを選んだのは、世界で通用して、多言語・多通貨が使える、ASPみたいな制約がないという点です。
そうゆうプラットフォームを探していくつか候補があったんですが、Magentoはコミニティも大きいですし、機能や実績も申し分ないという点でMagentoがいいだろうと考えました。
苦労した点もそれなりにありましたけど(笑)
マーケットプレイスやASPみたいなのは安いけどお客さんのデータを預かったりできないし、辞めるとなったときにデータももらえない。長く続けるならそういった形態のプラットフォームは選択から除外することになります。
ミック 福崎様:
多言語・多通貨が必須だったけど他のプラットフォームはどっちかが欠けることが多かったんです。
というのもあって最終的にやはりMagentoということになりました。
DF 柴田:
多言語といいながら1つのURLの中に複数の言語での商品名や商品説明を入れてしまうようなプラットフォームもありますからね。それではきちんと各国語の検索結果に反映されないという問題があります。
多言語・多通貨に対応していると謳っているプラットフォームは多いんですけど、私もこれに関しての記事を書いていますが、 (記事:越境ECを始める前にかならず抑えておきたいMagentoの底力 を参照)ちゃんとやらなきゃだめなんですよね。そのちゃんとやるというポイントがいくつもあって、全て完璧に行っていくとなると、国内外のプラットフォーム色々調べましたがMagentoに行き着きます。
複数店舗運営が可能なのもMagento独特ですよね。これも多国展開する場合に重宝されることがあるんです。
今後Magentoを使っていくために
マウント 中村様:
Magentoと向き合ったときに、英語情報は読む気にならないのでカスタマイズしてしまえってことを考えていました。
でもDigital-Freeさんがそれならこの機能が使えると教えてくれるので、その機能をオンにするだけだったりして色々解決できました。
それがわかっただけでも大きいと思います。
エクステンションで解決できる問題も多くあることがわかりましたが、あまりにもエクステンションが多すぎて、実際につかったことがあるというDigital-Freeさんの経験も役立ちました。
使わないと見極めができないですし、使い方もすでにわかってるということですからね。
DF 柴田:
エクステンションって結構尖ってるのも多いんですよ。
尖っているということは、そもそもそれがどうゆうものかが特に日本では知られていないんです。
このため発注者側の要望だけを聞いて作るとすると、Magentoそのもののパワーは活かせるかもしれないですけど、そういった尖ったものを活用したプラスαになる要素を享受されることがないんです。知らないですから発注もされないですもんね。
エクステンションだけでなく周辺のサービスも色々あります。
知らないから使わないで運営していくのって本当にもったいないんと思うんですよね。
それではそろそろ時間ですのでありがとうございました。
予約した韓国料理屋に行く時間ですね!!